主要補助金の採択率まとめ公式発表の応募件数・採択件数から算出(2026年9月23日時点)
補助金は「申請すればもらえる」制度ではありません。制度によって、また同じ制度でも公募回によって、 採択率は大きく変わります。ここでは各制度の公式発表をもとに、実際の採択率を整理しました。 数字はすべて一次情報(事務局・中小企業庁の公表資料)から引用し、出典を併記しています。
最新公募回の採択率(早見表)
| 補助金 | 公募回 | 応募・申請 | 採択・決定 | 採択率/交付決定率 |
|---|---|---|---|---|
| ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金) | 23次締切 | 1,275 | 448 | 35.1% |
| 小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠) | 第17回 | 23,365 | 11,928 | 51.1% |
| 中小企業省力化投資補助金(一般型) | 第6回 | 1,841 | 1,176 | 63.9% |
| 中小企業新事業進出補助金 | 第3回 | 1,212 | 423 | 34.9% |
| 事業承継・M&A補助金 | 15次公募 | 551 | 338 | 61.3% |
| 中小企業成長加速化補助金 | 2次公募 | 872 | 223 | 25.6% |
| 中堅・中小企業の大規模成長投資補助金 | 5次公募 | 198 | 77 | 38.9% |
| デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金) | 3次締切分(通常枠) | 1,913 | 807 | 42.2%交付決定率 |
採択率=採択件数÷応募件数(当サイトで算出)。 デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)だけは「採択」という段階がなく、 交付申請に対して交付決定が出るかどうかで決まります。事務局が公表しているのも 「申請数」と「交付決定数」なので、この制度だけ交付決定率として並べています。
ものづくり補助金(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金)
公募回を重ねるごとに採択率が低下している。制度開始初期は6割前後だったが、直近は3割台。
| 公募回 | 応募 | 採択 | 採択率 | 公表日 |
|---|---|---|---|---|
| 23次締切 | 1,275 | 448 | 35.1% | 2026年8月7日 |
| 22次締切 | 1,552 | 582 | 37.5% | 2026年4月30日 |
| 20次締切 | 2,453 | 825 | 33.6% | 2025年10月27日 |
| 15次締切 | 5,694 | 2,861 | 50.2% | 2023年9月29日 |
| 1次締切 | 2,287 | 1,429 | 62.5% | 2020年4月28日 |
出典:全国中小企業団体中央会 ものづくり補助事業公式ホームページ(公表ページ)
小規模事業者持続化補助金(一般型・通常枠)
応募規模が非常に大きい(1回あたり2万件超)。採択率は5割前後で推移。
| 公募回 | 応募 | 採択 | 採択率 | 公表日 |
|---|---|---|---|---|
| 第17回 | 23,365 | 11,928 | 51.1% | 2025年9月26日 |
出典:中小企業庁(公表ページ)
中小企業省力化投資補助金(一般型)
主要補助金のなかでは採択率が高め(6〜7割)。人手不足対策として応募が伸びている。カタログ注文型は随時受付のため公募回別の採択率は公表されていない。
| 公募回 | 応募 | 採択 | 採択率 | 公表日 |
|---|---|---|---|---|
| 第6回 | 1,841 | 1,176 | 63.9% | 2026年8月28日 |
| 第5回 | 2,035 | 1,251 | 61.5% | 2026年6月5日 |
| 第4回 | 2,100 | 1,456 | 69.3% | 2026年3月6日 |
出典:中小企業庁 / 中小企業基盤整備機構(公表ページ)
中小企業新事業進出補助金
2025年3月で公募を終えた事業再構築補助金の後継にあたる制度。補助額が大きい一方、採択率は3割台と狭き門。
| 公募回 | 応募 | 採択 | 採択率 | 公表日 |
|---|---|---|---|---|
| 第3回 | 1,212 | 423 | 34.9% | 2026年7月1日 |
出典:中小企業庁(公表ページ)
事業承継・M&A補助金
枠が4つある。★15次公募の発表からは枠別の内訳も公表されるようになった(14次まではの合計のみ)。16次公募の申請受付は2026年10月2日〜11月6日17時。
| 公募回 | 応募 | 採択 | 採択率 | 公表日 |
|---|---|---|---|---|
| 15次公募 | 551 | 338 | 61.3% | 2026年9月11日 |
| 14次公募 | 512 | 311 | 60.7% | 2026年5月15日 |
出典:中小企業庁 / 事業承継・M&A補助金事務局(公表ページ)
中小企業成長加速化補助金
売上高100億円を目指す企業向けの大型制度。有効申請が採択枠を大きく上回っており、採択倍率は1次公募が約6.1倍、2次公募が約3.9倍。当初公表の採択数に加えて、1次公募は追加採択4者(2025年10月6日公表)、2次公募は追加採択1者(2026年8月19日公表)が別途公表されている(当初分との合計を明記した公式発表はないため、合計数としては記載しない)。3次公募は2026年9月29日から11月12日15時まで申請を受け付ける(2026-10-09時点。当初の10月29日15時から事務局が変更)。
中堅・中小企業の大規模成長投資補助金
書面審査を通過した企業が、経営者自身のプレゼンテーションを含む審査に進む2段階方式。5次公募は申請198件のうち147件が1次審査を通過し、最終的に77件が採択された(約2.6倍)。6次公募は2026年7月31日から8月31日17時まで申請を受け付けており、7次公募の予定は公表されていない(2026-08-28時点)。
| 公募回 | 応募 | 採択 | 採択率 | 公表日 |
|---|---|---|---|---|
| 5次公募 | 198 | 77 | 38.9% | 2026年5月18日 |
出典:経済産業省 / 中堅等大規模成長投資補助金事務局(公表ページ)
デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)
この制度に「採択」という段階はなく、交付申請に対して交付決定が出るかどうかで決まる。事務局は締切回次と申請類型ごとに申請数・交付決定数を公表しており、下表はそのうち通常枠。3次締切分(交付決定日2026年9月2日)では、インボイス枠(インボイス対応類型)が申請3,982件・交付決定1,781件、セキュリティ対策推進枠が申請18件・交付決定13件だった。件数がいちばん多いのはインボイス枠で、通常枠の2倍以上の申請が出ている。
| 公募回 | 申請 | 交付決定 | 交付決定率 | 公表日 |
|---|---|---|---|---|
| 3次締切分(通常枠) | 1,913 | 807 | 42.2% | 2026年9月2日 |
| 2次締切分(通常枠) | 1,879 | 819 | 43.6% | 2026年7月23日 |
| 1次締切分(通常枠) | 2,028 | 891 | 43.9% | 2026年6月18日 |
出典:中小企業庁 / デジタル化・AI導入補助金事務局(公表ページ)
数字の読み解き方
1. 採択率は下がってきている。ものづくり補助金は制度初期には6割前後が採択されていましたが、直近では3割台です。 かつて「出せば通る」と言われた時期の感覚のまま申請すると、そのまま不採択になります。
2. 制度によって難易度がまるで違う。人手不足対策の省力化投資補助金は6〜7割が採択される一方、補助額の大きい新事業進出補助金は3割台。 「通りやすさ」と「もらえる額」は基本的に反比例します。自社の目的に合う制度を選んだうえで、 難易度に見合った準備をするのが現実的です。
3. 母数の大きさに惑わされない。持続化補助金は1回で2万件以上の応募がありますが、採択も1万件超。 件数の多さではなく、率で判断してください。
4. 差がつくのは事業計画書。要件を満たした事業者同士が競う以上、審査項目に沿って説得力ある計画を書けたかどうかで結果が分かれます。 採択率が下がっている今、計画書の質は以前より重い意味を持っています。
5. 制度ごとに、書く様式が違う。事業計画書は制度ごとに様式も審査項目も別物です。制度別の書き方は次にまとめています。
採択率3割台の時代に、審査の観点から見直す
審査項目に照らして、いまの材料では何が足りないかをAIが整理します。申請書はお客様ご自身で作成いただきます。まずは自社に合う補助金を無料で探すところから。